カンザクラ

寒桜 バラ目/バラ科/サクラ属 花期/1月下旬~2月上旬

改良種稀少

カンザクラ(あたみ桜) 静岡県熱海市・糸川遊歩道 2017/01/16

カンザクラ(あたみ桜) 静岡県熱海市・糸川遊歩道 2017/01/16

秋から咲くサクラはフユザクラ(冬桜)ジュウガツザクラ(十月桜)で、これらは春にも開花する二度咲きのサクラである。対してこのカンザクラは冬の一度咲き。カンヒザクラ(寒緋桜)とヤマザクラ(山桜)の雑種とされる。

広義のカンザクラはまだ寒い時期に花開くカワヅザクラ(河津桜)やカンヒザクラなども含めていう。俗に、ソメイヨシノ(染井吉野)よりも早咲きであれば何でもかんでもカンザクラと呼んでしまうことも。ソメイヨシノの直前に咲くオオカンザクラ(大寒桜)というものもある。ここでいうのはそうではなくて、狭義のカンザクラ。品種名としてのカンザクラである。

カンザクラ(あたみ桜) 静岡県熱海市・釜鳴屋平七像 2017/01/16

カンザクラ(あたみ桜) 静岡県熱海市・釜鳴屋平七像 2017/01/16

カンザクラの花は、カンヒザクラの性質が入っているため赤みが強めで下向きに垂れる。密生するため多くの花が全開できず半開にとどまる。花径は2.5cm前後とやや小振り。カワヅザクラによく似た花だがなぜか下向きに垂れ、あまりぱっと全開していないためやや見劣りがする、そう感じるサクラが1月から咲き始めていたらカンザクラである可能性が高い。見劣るとは申せ、早い時期から咲く物珍しいサクラとして人目を惹く存在であることは間違いない。大木にはならず樹高は5m程度までという。

カンザクラ(あたみ桜) 静岡県熱海市・糸川遊歩道 2017/01/16

カンザクラ(あたみ桜) 静岡県熱海市・糸川遊歩道 2017/01/16

カンザクラ(あたみ桜) 静岡県熱海市・糸川遊歩道 2017/01/16

カンザクラ(あたみ桜) 静岡県熱海市・糸川遊歩道 2017/01/16

静岡県熱海市では市内に植樹したカンザクラをアタミザクラ(あたみ桜)と名付け、”沖縄のカンヒザクラと並んで日本で最も早く咲くサクラ”と触れ込んで観光資源として活用している。熱海市の木にも制定。ポスターやチラシでは全開した花を選んで掲載しているようだが、実際に現地で見る花はやはり多くが半開である。龍宝寺や前鳥神社で開花し始めた頃、糸川遊歩道の桜並木は早くも満開を迎えている。なお熱海へ向かう途中の国道135号線沿道にも数本のカンザクラらしきサクラが見られるが糸川遊歩道よりは遅咲きなので、「まだたいして咲いてないじゃん」と早合点して引き返してしまわないよう。

※平成29年(2017)暖冬のため開花・見頃ともに例年より二週間早い。

カンザクラ(あたみ桜) 静岡県熱海市・糸川遊歩道 2017/01/16

カンザクラ(あたみ桜) 静岡県熱海市・糸川遊歩道 2017/01/16

カンザクラ(あたみ桜) 静岡県熱海市・糸川遊歩道 2017/01/16

カンザクラ(あたみ桜) 静岡県熱海市・糸川遊歩道 2017/01/16

カンザクラ(あたみ桜) 静岡県熱海市・釜鳴屋平七像 2017/01/16

カンザクラ(あたみ桜) 静岡県熱海市・釜鳴屋平七像 2017/01/16

カンザクラ(あたみ桜)の萼 静岡県熱海市・糸川遊歩道 2017/01/16

カンザクラ(あたみ桜)の萼 静岡県熱海市・糸川遊歩道 2017/01/16

ウメ(梅)がまだ咲き揃わないうちから見頃を迎えるカンザクラは、メジロ(目白)、スズメ(雀)にヒヨドリ(鵯)など小鳥たちの楽園となっていた。

多くのメジロが集まるカンザクラ(あたみ桜) 静岡県熱海市・糸川遊歩道 2017/01/16

多くのメジロが集まるカンザクラ(あたみ桜) 静岡県熱海市・糸川遊歩道 2017/01/16

湘南・鎌倉・三浦半島では滅多に見ない。

カンザクラ 平塚市・前鳥神社 2017/01/19

カンザクラ 平塚市・前鳥神社 2017/01/19


横須賀市津久井・東光寺(墓地際、寺ではヒマラヤザクラ(ヒマラヤ桜)としている)、鎌倉市植木・龍宝寺(参道途中左側)、前鳥神社(本殿向かって左、高木で低所に花なし)

熱海市「あたみ桜」(1月末~2月初旬、糸川遊歩道=1月下旬~2月上旬 あたみ桜糸川桜まつり、釜鳴屋平七像、海浜公園、梅園前市道、姫の沢公園、さくらの名所散策路=熱海高校北側)

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