フウトウカズラ

風藤葛 コショウ目/コショウ科/コショウ属 花期/5月中旬~6月上旬 結実期/12月~3月

薬用自生種

フウトウカズラの実 横須賀市・観音崎公園 2015/12/16

フウトウカズラの実 横須賀市・観音崎公園 2015/12/16

海に近い地域の林床に生える常緑の蔓性藤本(とうほん)で、雌雄異株(しゆういしゅ)。地面を這って広がるか、他の高木の幹や石垣などをよじ登る。細長く垂らす花序が実になるが、”垂らす”ことに強いこだわりがあるようで、地面を這う株では花も実もできない。コショウ(胡椒、日本に自生しない)の仲間で実の形状はよく似ているが、風味も辛さもほとんどない割に少々青臭いため食用にはならない。神奈川県内では三浦半島と江の島にたくさん自生。湯河原方面にもあるらしい。

フウトウカズラ 横須賀市・観音崎公園 2015/12/16

フウトウカズラ 横須賀市・観音崎公園 2015/12/16

フウトウカズラ 横須賀市・観音崎公園 2018/02/08

フウトウカズラ 横須賀市・観音崎公園 2018/02/08

葉は濃い緑色でハート形。縁(ふち)がちょっとでも角ばっているならキヅタ(木蔦)である疑い。

フウトウカズラの地面を這う幅広で丸っこい葉 横須賀市・馬堀自然教育園 2017/12/05

フウトウカズラの地面を這う幅広で丸っこい葉 横須賀市・馬堀自然教育園 2017/12/05

フウトウカズラの葉の比較 横須賀市馬堀 2017/12/05

フウトウカズラの葉の比較 横須賀市馬堀 2017/12/05

フウトウカズラの他の木によじ登った細めの葉 横須賀市・観音崎公園 2017/12/05

フウトウカズラの他の木によじ登った細めの葉 横須賀市・観音崎公園 2017/12/05

葉が大きく(葉身11cm以上)、葉裏に毛があるものをオオバフウトウカズラ(大葉風藤葛)と呼ぶことがあるらしい。フウトウカズラと同様、三浦半島沿岸部などに生える。なお東京都・小笠原諸島の母島に一株のみの自生が残るタイヨウフウトウカズラ(大葉風藤葛、環境省レッドリスト2018「絶滅危惧IA類(CR)」、種の保存法「希少野生動植物種」)とは別種。

オオバフウトウカズラの葉 藤沢市・江の島 2017/12/16

オオバフウトウカズラの葉 藤沢市・江の島 2017/12/16

ただ単に大きく成長した株の生育優良な葉でしかないような気もするが──

オオバフウトウカズラのうっすら毛が生えた葉裏 藤沢市・江の島 2017/12/16

オオバフウトウカズラのうっすら毛が生えた葉裏 藤沢市・江の島 2017/12/16

フウトウカズラの花

フウトウカズラの実

赤く染まって見頃になるのは12月下旬。

フウトウカズラの若い実 横須賀市・くりはま花の国 2016/06/04

フウトウカズラの若い実 横須賀市・くりはま花の国 2016/06/04

フウトウカズラの未熟な実 横須賀市・観音崎公園 2017/12/05

フウトウカズラの未熟な実 横須賀市・観音崎公園 2017/12/05

フウトウカズラの実 横須賀市・観音崎公園 2015/12/16

フウトウカズラの実 横須賀市・観音崎公園 2015/12/16

フウトウカズラの実 横須賀市・観音崎公園 2015/12/16

フウトウカズラの実 横須賀市・観音崎公園 2015/12/16


東京都小平市・東京都薬用植物園(温室にコショウ、別種コショウノキもあるので混同しないこと)

猿島、観音崎公園(花の広場のうみの子とりで側、など各所)、大善寺(衣笠城址)、横須賀市芦名・十二所神社~淡島神社

馬堀自然教育園(花・実ほとんどなし)、横須賀市東浦賀・叶神社(東叶神社、裏山の県指定天然記念物「叶神社の社叢林」に)、くりはま花の国、神武寺(裏参道、花・実なし)、江の島(非常に多く分布するが花・実なし)

参考資料

『神奈川県植物誌2001』 神奈川県植物誌調査会編集 神奈川県立生命の星・地球博物館発行(2001)

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