メダカ

目高 魚類/ダツ目/メダカ科/メダカ属 産卵期/4月~9月

在来種外来種改良種駆除稀少保護

環境省レッドリスト2018「絶滅危惧II類(VU)」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧IA類」

ヒメダカ 2018/05/02

ヒメダカ 2018/05/02

メダカはニホンメダカ(日本目高)ともいい、元々の野生種は太平洋側および西日本のミナミメダカ(南目高)と日本海側のキタノメダカ(北目高)の二種に分けられる。その野生種は、色でいうならクロメダカ(黒目高)に該当。一般に市販されているお馴染みの赤色(オレンジ色がかった黄色といった方が正確かもしれない)のものはクロメダカの突然変異を元にした観賞魚でヒメダカ(緋目高)と呼ばれる(緋色は赤色の一種)。この他品種改良されたものに、オレンジ色の発色がよいもの(楊貴妃メダカ)、白色(シロメダカ)、青色っぽいもの(アオメダカ)、錦鯉のような模様を持つもの(三色錦メダカ)などがあり多彩。ホームセンターなどで格安(1匹25円~30円程度、品薄になる5月~6月は1匹100円に高騰も)で販売されているメダカはおよそ発色が優れないヒメダカで、小型肉食魚向けのエサ用という扱いになることも。観賞度の高い品種は1匹200円から700円程度。マニア向けの稀少種には価格上限はない。ホームセンターで買ってきた個体は人慣れしておらず物陰に隠れてばかりの観賞魚としては役立たずが多いので、とっとと産卵させて二代目以降を愛でるが吉。

ヒメダカの生後数日の稚魚

ヒメダカの生後数日の稚魚

クロメダカは元来、小川や水路などに多く生息していたため子供たちからは見向きもされないような雑魚中の雑魚であったが、高度経済成長を達成した昭和40年(1960)代あたりから急激にその数を減らしてしまい、現在では環境省レッドリストで絶滅危惧II類に指定されるまでになってしまっている。タガメやナミゲンゴロウと同じ境遇である。その後各地で保存活動が繰り広げられ、ヒレの形状などの僅かな違いから細かに”ご当地メダカ”に指定されるものも出ている。神奈川県内では、横浜メダカ、三浦メダカ、葉山メダカ、逗子メダカ、鎌倉メダカ、藤沢メダカ、厚木メダカ、小田原メダカ、箱根メダカなどがあるとされる。このうち、野生の状態を維持したまま現存しているのは小田原メダカ(酒匂川水系のメダカ)のみで、近年になり市営桑原住宅東側にビオトープが設置され保護活動が進められている(となるともう野生とも言い難いけれども)。

見た目はメダカにそっくりながら北米原産の外来種で、国際自然保護連合(IUCN)「世界の侵略的外来種ワースト100」および日本生態学会「日本の侵略的外来種ワースト100」にも選定されているカダヤシ(蚊絶やし)という魚がおり、メダカと生息場所が競合する。メダカとカダヤシは遠目には本当に瓜二つであるが、よおく見ればヒレの形状に差異がある上、泳ぎ方も異なる。カダヤシは特定外来生物法で飼育・運搬・販売などが禁じられているので注意が必要。なお公園の池などで採取してきたメダカらしき小魚は、モツゴ(持子、体の側面に黒い線が一筋あり、俗にクチボソとも呼ばれるように特に下顎が僅かに尖る、メダカとはヒレの形状も異なる)などの稚魚である可能性も高い。メダカであっても、おそらくそれは人為的に投棄ないし放流されたものであろう。寒川町では用水路では(自然界にいないはずの)ヒメダカも泳いでいてゾッとするきれい。

ヒメダカ 2018/05/02

ヒメダカ 2018/05/02

上から見たとき、体が全体的にほっそりしていれば雄。腹がぷっくりメタボっていれば雌である。

ヒメダカ 2018/05/02

ヒメダカ 2018/05/02

スイレン鉢に張った水にはボウフラ(蚊の幼虫)が大量発生するため、その駆除担当員としてメダカを入れてやるとよい。スイレン鉢には特にシロメダカ(白目高)が色的に美しく映える。ただしシロメダカ(など高度に品種改良されたもの)は環境の変化などに非常に弱いのが難点で、ヒメダカやクロメダカはぴんぴんしているのにシロメダカだけ全滅という事態も起こりやすい。真夏の炎天下、水温が40℃を超えるような場所では尚更。なお屋外のスイレン鉢などで飼育した場合、カラスなどに襲われて一気に全滅することもあるので気をつけたい。キンギョ(金魚)やフナ(鮒)は(特に大雨の日などに)ジャンプをして鉢から外へ飛び出てしまうのでだめ、フナやナマズ(鯰)は薄暗い鉢の底に常駐して水面には顔を出さないのでつまらない。
産卵床(さんらんしょう)としてホテイアオイ(布袋葵)を一つ浮かべてやるとよい。体をこすりつけて卵を産み付けるのに、ホテイアオイの根に勝るものなし。

餌は百均で買ったメダカ用配合飼料で十分。一日に二三回、五分程度で食べきる量を与える。満腹になると餌を残すため、餌を多く与えれば与えるだけ水を汚してしまう。


光の丘水辺公園(聖なる池にクロメダカ、由緒不明)、引地川親水公園湿生植物園(藤沢メダカ)

鎌倉市役所(玄関前ビオトープに鎌倉メダカ、まともには観察できない)、葉山町役場(水槽で葉山メダカ展示)、花の木公園(葉山メダカ保護、観察できない)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする