マダニ

閲覧注意(このページには気持ちが悪い生き物の画像が含まれています)

真蜱 節足動物/ダニ目/マダニ科 活動時期/4月~9月

危険駆除

マダニ科の総称で、マダニという一種類のダニがいるわけではない。草むらなどに普通に生息。種類によるが体長は3mm程度。動物や人の皮膚にダイブしたかのごとく突き刺さり、血を吸う。丸一日以上吸血し続けるが、痛みはない。吸血後のマダニのお腹はたぷんたぷんに膨れ上がり、体長は10~30mmに達するものも。

近年、日本では平成25年(2013)1月に初めて確認された重症熱性血小板減少症候群(SFTS)というウィルス性感染症をマダニが媒介している疑いが強まり社会問題に。国立感染症研究所によれば、6日~2週間の潜伏期間を経て発症し、発熱・嘔吐・腹痛・下痢などの症状が出るという。平成27年(2015)10月28日時点で死者は国内累計43名(症例報告数163件=いずれも西日本、生存は120名)、高齢者が発症すると重篤化しやすい傾向が見られている。平成28年(2016)6月現在、ワクチンなし、特効薬なし。国立感染症研究所によれば、平成29年(2017)6月28日現在、症例報告数266件、生存209名・死亡57名、致死率は約21%。また、ペットとして飼われていたイヌ(犬)とネコ(猫)がSFTSを発症した事例、野良ネコに噛まれた人がSFTSを発症して死亡した事例があることが報じられた。
マダニはSFTSのみならず日本紅斑熱なども媒介する。

平成29年(2017)6月、静岡県熱海市で80代の女性がマダニが媒介する日本紅斑熱に感染、のち回復した。(7月7日 静岡新聞)
同年9月、静岡県東部で50~80代の男女5人が日本紅斑熱に感染、沼津市の70代と80代の女性が死亡した。過去5年間の静岡県内の患者数は11人で(10月5日現在)、このうち死者は4人。居住地はいずれも県東部だった。(10月7日 静岡新聞)

マダニ対策


予防 -マダニに噛みつかれないために-

草むらに近づくときはできるだけ肌を露出させないこと。虫除けスプレーも併用したい。


対処 -マダニに噛みつかれてしまったら-

肌に食らいついているマダニを発見しても、自分で潰したり引き剥がしてはいけない。無理に剥がそうとすると、血液の逆流を起こしマダニの体内にあったウィルスが人体へ注入されてしまうおそれあり。また千切れた顎(簡単に抜けないように返しが付いている)が皮膚の中に残ってしまい炎症を引き起こすことも。マダニは皮膚に食いつかせたまま病院へ行き、除去(切除)してもらうこと。

靴下に貼りついて吸血を試みるタカサゴキララマダニ 高麗山 2016/06/01

靴下に貼りついて吸血を試みるタカサゴキララマダニ 高麗山 2016/06/01

昭和61年(1986)バイエル社(ドイツ)が開発し、日本では平成27年(2015)にようやく承認された忌避剤イカリジンがマダニにも効果を発揮するという。平成28年(2016)6月現在、市販されているイカリジンを有効成分とする人体用虫よけ剤はフマキラー「天使のスキンベープ」だけ。


高麗山(タカサゴキララマダニ〔体長約6mm〕、ヤブラン平の茂みに生息か)