蚊 昆虫/ハエ目/カ科 出没期間/3月~10月

危険在来種

ヒトスジシマカ=国際自然保護連合(IUCN)「世界の侵略的外来種ワースト100」

蚊に刺されやすい人からすれば”蚊は一年中いる、真冬でもいる”は常識であるが、基本的には春から秋にかけての虫である。
人を刺すのは主に、赤茶色をしたアカイエカ(赤家蚊)、黒基調に白色縞模様のヒトスジシマカ(一条縞蚊)の二種。夜部屋で寝ている最中にぷ~んと飛んで来て刺すのはだいたいアカイエカ、薄暗い林の中で待ち受けているのがヒトスジシマカでヤブカ(藪蚊)とも呼ばれる。

蚊は人の皮膚に止まった直後にかゆみの素を注入するので、叩き殺すなら止まった瞬間すぐ。

吸血中のヒトスジシマカ(ヤブカ) 横須賀市・衣笠山公園 2017/04/30

吸血中のヒトスジシマカ(ヤブカ) 横須賀市・衣笠山公園 2017/04/30

ちゅうちゅう吸血しているところを叩き殺してもその後かゆみは確実にやってくるので最早殺す意味はなかったりする。

叩き殺されたヒトスジシマカ(ヤブカ) 横須賀市・衣笠山公園 2017/04/30

叩き殺されたヒトスジシマカ(ヤブカ) 横須賀市・衣笠山公園 2017/04/30

湘南・鎌倉・三浦半島の丘陵地でヒトスジシマカが多く飛ぶようになるのは4月中旬から。人にまとわりつき始めるのが4月下旬、人を刺すようになるのはだいたい5月から。特に日暮れ頃の林内では常に10匹程度のヒトスジシマカにぷーんぷーんと鬱陶しくまとわり付かれるので、ハイキングや野草観察、草刈りなどを行う際は対策が必要になる。

なお蚊は、じつは秋がもっともしつっこい。ヒトスジシマカはノギク(野菊)観察の時期が特に最悪。家に帰れば今度はアカイエカがお待ちかね。蚊に刺されやすい人は特に10月に要注意。”蚊取り線香”や”かゆみ止め”は秋まで必要なのだ。

蚊の危険性

蚊は、世界で最も多くの人を殺している生物とされる。様々な感染症を媒介してしまうため。


デング熱

平成26年(2014)東京の代々木公園を中心としてデング熱が流行し大きな社会問題となった。

ジカ熱

平成28年(2016)はジカ熱(夏にリオ五輪を控えたブラジルで流行、妊婦が感染すると小頭症の子が生まれるおそれ)を引き起こすジカウイルスが問題に。

アカイエカ、ヒトスジシマカともに幼虫はボウフラ(孑孑、棒振)で、あらゆる止水に生息する。水溜り、池、沼、水田、ハス鉢、スイレン鉢、墓の花立、空き缶に溜まった水、下水等々。撲滅はできない。自然界では小魚などの主力の餌にもなっているため、害があるだけともいえない。丸まっている妙な形のボウフラがいたらそれはオニボウフラ(鬼孑孑、鬼棒振)と呼ばれる蛹の姿。蛹も水中を泳ぐ。

田んぼの用水路付近などで大群になっている蚊はユスリカ(揺蚊)という種類。蚊柱(かばしら)と呼ばれる蚊の群れが人の顔や頭にまとわりついてきてなんとも鬱陶しく、潰れた死体は服を汚してしまい不快。ただし、人を刺すことはない。幼虫はアカムシ(赤虫)といい、太ったイトミミズのようなもの。これも水中に生息し、デトリタスと呼ばれる汚れを食べている。アカムシはキンギョの餌や釣り餌として売られている。見事な赤色は着色しているのかと思いきやそうではなく、アカムシ本来の体色である。

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